エアーズロック観光 レビュー
オーストラリア留学の終わりに、Ayers Rock (Uluru) に行ってきました。
この記事では、観光地としてのレビューと各種注意点を記載します。
総評: -1 (オススメではない)
- 岩の他には特に無い
- 虫はSAN値が下がる
- リゾート価格
Ayers Rock
概要
地球のへそと称される大岩。オーストラリアの主要都市からは飛行機で3-4時間かかります。
日本人観光客が多かったですが、(いずれ記事にします)ケアンズほどではありませんでした。意外とオーストラリアの人には人気が無いようです(文化的な対立……などではなく、単純にあまり魅力的でないようでした。曰く「ただの大きな岩やで」)。
世界最大の一枚岩……と思いきや、実は 二番目 です。
メリット
有名な観光地となっているだけあって、岩はとにかく デカくて 迫力があります。
どれくらいデカく感じるかというと、最初にオーストラリアのスーパーに行って3Lの牛乳バック(?)を見た時に感じた「デカい」の5倍くらいです。
離れて見てもデカいので、当然近づいたら更にデカい。
日常で感じることのないスケールがそこにはあります。
離れてもデカい
また、岩は見る位置によって結構 形や色が変わり 、飽きにくいです。
岩の見た目、 要は経年劣化 の具合は場所によって大きく異なります。
基本は滑らかな岩ですが、風が強い場所は削られて洞窟ができていたり、風の流れに沿った模様ができていたりと見ていて面白いです。
削れた岩
一大観光地ですが聖域なので、結構離れた位置がリゾートとして開発されています。
そのため岩周辺は 自然が維持されており 、道路やちょっとした柵くらいしか人工物が目に入らない箇所が多いです。
自然を感じたい人にはもってこいでしょう。
リゾートはリゾートで必要なものは揃っているため、上手く共存しています。
デメリット
エアーズロック自体は非常に魅力的なのですが、問題は 岩しかない という所に集約されるでしょう。
いくら良くても、 数時間もすると飽きます 。
大体のツアーでは午前に岩の周りを一周するのですが、その後は近くのカルチャーセンターのちょっとした展示を見るくらいしかやることがありません。リゾートに戻っても、あるのはホテルとちょっとした店と荒野です。
ホテルのプールでひたすら泳ぐことはできますが、ここまで行ってやることではありません。
人に依るかもしれませんが、自然豊かな荒野なので ハエと蚊が異常にやってきて SAN値がもりもり減ってゆきます。
ここに行くまで、ハエがこれほどまでに辛いとは思いませんでした。
夏にはさらに増えるらしいので、冬場に行くのがオススメです。
また、主な交通手段であるバスが非常に不便で、タイミングによっては 3時間待ち 、しかも定刻から常に30分遅れてやってきます。
バス停も自然豊かなので、上記の ハエと蚊によるスリップダメージ を常に受けます。
そんな中で来るとも知れぬバスを待つ……。なかなかの修行です。
たまにやって来る鳥が救いです。
たまにやって来る鳥
そんなこんなで岩を見るために一日だけ行きたいのですが、一日だけにしては コストが掛かりすぎます 。
お昼着の便が主で、お昼から岩に行く時間が無いため次の日にせざるを得ません。
ホテルもそれを見据えてか、2泊から安くなります。
もちろんリゾート地なので物価も高いです。
少なくとも学生の旅には向かないですね。
Tipsなど
ここからは詳細やTipsです。
旅行を検討している方の参考になれば幸いです。
下記は看板です。
セグウェイに乗るカンガルー
Ayers Rock空港には何もない
最もUluruに近いのは、Ayers Rock空港(AYQ)です。ブリスベン・シドニーから直行便が飛んでおり、観光客はここに降り立つことが多いと思います。
空港は、外見が 砂漠の中の民家 な非常に小さい空港です。到着してから店は一切ありません。辛うじてトイレと自販機が1つずつあります。
Ayers Rock Resort(ホテルが固まっているエリア)へのバスは無料ですぐ乗れるので、空港で待ち合わせをするのはなるべく避けましょう。
大体ホテルへはバスで10-20分です。砂漠の景色とアナウンスを楽しみながら移動しましょう。
ちなみに、出発ゲートの近くにあるお土産屋はなかなかいい商品が揃っています。
ホテル選びのポイント
選択肢が限られており、かつリゾート価格でどれも非常に高いです。ショバ代だと思って諦めて払いましょう。宿泊日数と人数で割引があるので、可能なら2泊3日の2-3人で部屋を取ると安くなります。
今回は最安のホテルに泊まりましたが、1泊1万円弱でした。綺麗ではありませんでしたが、エアコン・キッチン・シャワーなどの設備はちゃんと動作したので良しとしましょう。高いホテルは設備が良いだけではなく、スーパーに近いなど立地も良いようです。
なお、各ホテルには空港への送迎が付いています。
が、帰りのバスはフライトごとに時間が決められているようで、チェックインの時に 表示を見過ごすと空港に送ってもらえない 恐れがあります。
私はやらかしましたが、ロビーで泣きついたら車を出してもらえましたε-(´∀`*)ホッ。
チェックイン時に確認しましょう。
Ayers Rock Resort
旅の拠点となるリゾートは(比較的)こじんまりしており、中心地にお土産屋やスーパーが集約しています。物価はリゾート価格で非常に高いです。必要なものはなるべく用意してフライトしましょう。
各ホテルにはプールも付いています。10月であれば昼は快適、夕方は寒すぎて入れない、という感じです。実際、18時に行ったらあまりの寒さに入って1分で出ました。
他のホテルも近いので、他所のレストランにも簡単に行くことができます。Noodle Barなるものがあり行きたかったですが、既に閉まっており行けませんでした。
泊まったホテルにはゲストキッチンが付いており、スーパーで肉を買って焼いて食べました。
環境
The・荒野 、という感じです。テキサスをイメージすると丁度良いかと。
荒野
昼夜の 寒暖差が激しく 、20℃以上変化します。10月以降は夜も寒くはないと思いますが、パーカーが1枚あると良いでしょう。昼は暑いので、行き倒れないために水は必須です。
問題は 大量のハエ・蚊 です。歩いていると常に付き纏われ、不快指数が凄く上がります。日本の都市部にいるとまず体験できないので、多くの方にはイメージできないかと思いますが……かなりSAN値が下がります。虫除けスプレーも効果がありませんでした。ホテルの部屋にも沢山居たので、到着したらくつろぐ前に虫の駆除作業が必要でした。
エアーズロックへのアクセス
- バスチケットを買う
- ツアーを買う
- 自分の車で行く
もしレンタカーなどで来ていれば3番が使えます(一番快適)が、そうでなければ1 or 2です。
1でも2でも、同じ種類のバス(Hop-on Hop-off)に乗ります。このバス、 常に30分近く遅れ 、かつ 本数がかなり限られて います。3時間に1本の所もありますので、スケジュールに大きな制約が生まれるのは覚悟しましょう。
この不便なバス、最低でもA$49/日します。自転車ツアーはA$90なので、じゃあツアーにするかーとなること請け合いです。
Uluru Hop On Hop Off | Shuttle Service Uluru-Kata Tjuta National Park |Ayers Rock Resort
何もないバス停でハエにたかられながら来るとも知れぬバスを待つのは、一種の精神修行と言えるでしょう。雄大な心と十分なマージンを持ってプランを組みましょうね。
さて、1はバスに乗るだけのチケットを買い、岩では自由に散策をします。2はツアーを買うと1と同じバスに乗れるので、それを利用します。例えば自転車ツアーやセグウェイツアーなど。ツアーは帰りの時間は好きなバスに乗れます。
ちなみに下記はツアーの自転車ですが、ブレーキなんて生易しいものは付いていませんでした。
自転車
どの手段を取るにしても、A$25の入場チケットが必要です。これは3日間有効なので一度買えばOKです。
ちなみに、夕方前にホテルに帰ろうということでバスに乗ったところ、「 夕焼け見たいやろ? 」というドライバーの親切心で 夕焼けスポットに強制停車させられ、1時間ほど待機 することになりました。
自由だなぁ
エアーズロックの周り
何だかんだ文句を書いてきましたが、実際岩を見るとやはり凄いです。
チャリで回ると1時間ちょいかかるサイズ。デカい。
が、一周すると飽きてきます。
カルチャーセンターなる場所があり、ポスターセッションや伝統工芸、ちょっとした食べ物屋があります。
バス停の近くなのでそこで時間を潰すことが多いかと思いますが、あまり座る場所も無いので1時間以上ここで待つのは厳しいものがあります。
ちなみに、ここにいつもの募金箱があります。
コレクターであれば忘れずに訪れましょう。
募金箱
ちょっと離れた所に展望スポットがあり、最終バスに乗ると行けます。
最終バスの一本前でも、30分遅れているので多分勝手に寄ります。
日の入り時間に岩を見るとは色が変わっていく様子が味わえるよう……が見逃していつの間にか灰色っぽくなっていました。
エアーズロックに登る
現在登れはしますが、聖域ということで 2019年半ばには完全禁止 になります。
そもそも 登れる日の条件はかなり厳しい ようです(気温・風向き・湿度などで条件が決まっており、10月は10%だとか)。
登るのを目当てに行くと、当てが外れること請け合いでしょう。
まとめ
エアーズロック自体は魅力的ですが、あまりに自然であるのとコストがかかるというのでオススメできないという結論になりました。
荒野が好きな方やひたすら自然と戯れたい人にはもってこいですが、そうでなければ要検討です。