シンガポール観光 レビュー
1週間ほどシンガポールを観光してきました。初の訪問でしたが、近代都市だけあって非常に便利で戸惑いは少なめでした。観光地も多く短時間で移動できるため、 観光旅行先として優れている ……結果、日本人が非常に多かったです。
下記はそんなシンガポールのレビュー……というより紹介です。なお、今回は国の右側辺りしか巡っていないため、左側は全く分かりません。また、いつも通り適当なカテゴリー分けで記載してゆきます。
評価: +2 (超オススメ!)
- 昔ながらの風景と現代的な風景の両方が楽しめる
- 移動が楽
- 多種多様なな飲食店
- 治安も良い
5日ほどあれば、主要な箇所は巡ることができます。海外感を味わいつつ、無駄な苦労があまり無いのでコスパが高い旅行先と言えるでしょう。
観光地の紹介
Marina Bay Sands
まずは、今シンガポールでマーライオンと1,2を争う知名度(当社比)である、マリーナベイサンズからです。略称はMBSなのでテレビ局みたいです。
そもそもこの舟型の建物が何かと言うと、ホテルを主とした複合施設です。5つ星ホテルの中でも人気で高いです。カジノとショッピングモールがくっついており、雰囲気はラスベガスのホテルに近いです。
最上階にあるプールが有名ですが、宿泊客しか使えません。展望台はS$23を払えば行けます(宿泊客は無料)が、正直展望台フリーク以外にはコスパが良いとは言えません。両方行きたいなら、宿泊することを検討してみてください。
展望台から見るとこんな感じでした。隣の植物園、 Gardens by the Bay が見えます。
という施設なので、中に入っているお店も豪華です。高級ブランドやカジノを始め、飲食店もオシャレ、通路(水路)もオシャレ、フードコートは庶民的。
お土産としても優れたTWGという紅茶のお店は、どの店舗も異様に輝いています。
高級店であるところのIPPUDOも入っています。
ちなみに、ラスベガスにあるThe Venetianという水路が通っているホテルもSandsグループなのですが、かなり近い特徴を持っています。
ちなみに、近くにマーライオンがいるはずですが、ちょうど工事中で見ることは叶いませんでした。
Gardens by the Bay
Marinaの近くには巨大な公園があり、こちらも観光地として有名です。Marinaに行った際ついでに立ち寄ると数時間溶けます。
門番であるところのコマーライオンに出迎えられます。
オットーが横切るので注意です。結局見ることはありませんでした。
園内には登れる巨大な樹があります。
この樹は夜になるとライトアップされ、定期的にショーが開かれます。
植物ドームは2箇所あり、CLOUD FORESTとFLOWER DOMEがあります。天然植物と人工物のコラボレーションが味わえます。時折出てくる アステカっぽい彫像 がいい味を出しています。
特別展示もあり、和風展示や
トランプの兵隊、チェシャ猫、女王などがいます。まさにティム・バートンの アリス・イン・ワンダーランド ……
と思ったら、 アロエ ・イン・ワンダーランドでした。
街の様子
Marina付近は非常に広々としています。小さな国なので建物や道が小さいイメージを持ちがちですが、どこも巨大です。特にショッピングモールはオーストラリア感のあるサイズでした。リゾート地域なため計画的な開発がされているためだと思われます。
残念ながら広大さを表す写真は無かったので、実際に行って体験してください。下記は道に存在するアートです。
一方、地域を移ると雰囲気はかなり異なり、シンガポール独特な様相を呈しています。
カトン地区 はプラナカン文化と呼ばれる独自文化の建築を眺めたり、ラクサの有名店があったりと、シンガポールを味わいたいなら欠かせないと言えます。
やや場所は異なりますが、よりビビッドな家もあります。
インド街(リトル・インディア) では大量の偶像が乗った壮観な建物やキレイな工芸品を売っている店が多く、視覚的に楽しめるものが多いです。実に フォトジェニック 。
また、近くにムスタファ・センターという巨大なスーパーマーケットがあり、食料品の類は網羅されています。特殊な味のインスタントラーメンなどはお土産にオススメです。
なお、 2Fのレジで会計 をすると、カバの形をした お菓子を永遠と放り込まれた のですが、これが中々美味しい。タダなのがもったいないクオリティでした。1Fで会計した時は貰えなかったので、2Fを狙いましょう。
中華街(リトル・チャイナ) はあまり日本人からすると珍しくはないため、写真は少なめです。こちらも露店が多く、お土産が安くで買えます。
セントーサ島
都心からほど近い、タクシーやバスで辿り着けるリゾートアイランドです。入島料もタクシーだと取られますが、安ければS$2、高くてもS$6程度です。
ここには様々なアトラクションがあるのですが、目玉は巨大マーライオン。シンガポール内に5頭ほどいますが、その中でも圧倒的にでかいです。
このマーライオンは中に入ることができます。殆どの人には伝わらなさそうですが、大阪の太陽の塔の中に入る感じです。チケットと引き換えに金ピカのコインをもらったり、口から 記念写真を取られたり します。写真はいつも通りお土産屋で有料で売られるので、買わない人は自分でも撮っておきましょう。
見どころはマーライオンだけでなく、随所にあるオブジェや噴水なども楽しいです。これまた全く伝わらない気がしますが、大阪万博記念公園のソラード (森の空中観察路)みたいな遊歩道もあります。
今回は時間が無かったですが、海岸で泳げるらしいです。広大なので時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
Night Safari
<●> <●> みたいなマークの動物園です。オーストラリアのTaronga Zooのような感じの広大さです。名前の通り夜からしか開かない、特徴的な動物園です。 フラッシュ厳禁 です。
ここは自ら歩いて回ることもできますが、有名なのは 車に乗って巡るツアー です。間近で見るので、ドンキーコングのゲームでしか見たことがないような迫力があります。夜な上に非等速ほぼ直線移動しているので、発見できず通り過ぎる事もしばしば。一期一会が自然界の掟です。
また、時折ショーも開催されており、フェネックやコツメカワウソなどの可愛い系から、虎や大蛇などつよつよ系などバラエティに飛んだ出演者がいます。
技術的な都合により、写真はブレブレです。
お土産も異様に充実しており、ボリュームディスカウントが凄いので、旅の思い出にオススメです。
都心からはやや遠いですが、シンガポールに来た際は是非訪れてみてください。JTBのツアーに申し込むと、値段は上がりますが、謎の力で並ぶ必要が無いので時間が節約できます。
アートサイエンス・ミュージアム
Marina Bay Sandsに併設されている、ハス型の建物。入り口前の広場には ハスの池 がある徹底っぷり。
ここでチームラボ協力による展示、 FUTURE WORLD展 が常設されています。無限に子供やインスタグラマーが遊べる展示になっていましたので、Marinaに寄ったついでに訪れてみると良いでしょう。ゆっくり巡って 塗り絵やボール遊びなど をしていると、1時間半くらいはあっという間に過ぎます。
食べ物・飲み物
まずは麺、ということで ラクサ です。ラクサはシンガポールやマレーシアで盛んに食べられている麺ですが、地方によって形態が異なります。カトン地区で食べたラクサ(328 Katong Laksa)は箸(またはそれに準ずるもの)が提供されず、 レンゲで食べられるくらい麺の短い ものでした。いかにもエスニックという味がします。中に入っている貝は生な味がするので、弱い人は貝だけ回避しましょう。
シンガポールで有名なカクテル、 シンガポール・スリング 。その発症の地とされているのが、RAFFLESというホテルのLong Barです。ここに行くとオリジナルのシンガポールスリングが飲めるのはもちろん、無料で貰える ピーナッツの殻を床にこぼし続ける という治安の悪い遊びができます。なお、ノンアルコール版も用意されており、向こうも慣れてるのか 最後まで注文を言い終わらないうちに汲み取って オーダーを通してくれます。甘くて美味しいです。
今話題らしいお菓子として、IRVINS Salted Eggという店のチップスがあります。この商品は当日作製したもののみ店に並ぶようで、需要に対して供給が少ないです。結果、多くの店で売り切れの表示を眺めることになります。味はおつまみ系でハイカロリーな味がする(卵なので)ため中毒性があるよ、ということで袋は警告色です。イマイチ想像がつかない人は公式サイトを見てください。キャラクターの鳥がなんとも言えない表情をしていて良いです。
チリソースにカニが浸かった、その名も チリクラブ 。サーブされた状態では殻にくるまっており、ビニール手袋と破砕機とカニスプーンが提供されます。すなわち、ひたすら手を汚しカニの殻を粉砕してようやく食べられる、 苦労の多い料理 です。カニが丸々一匹入っているので、ソースも相当な量あります。残ったソースはご飯にかけるととても美味しいです。
他にも、マレー系の料理や
中華
一風堂の新メニュー
ぐでたまカフェ
「 やさいパソケーキ … 酥の脆くて美味しい … 暇で良いゼロ口 」など、様々なジャンルの食べ物があり事欠きません。
飲み物に目を向けると、プラムを使ったさっぱりとした飲み物が安価で買えたり、見慣れないラインナップの自販機があったりと ソフトドリンカーにも優しい です。Red Bullのミニ缶なんてあったんですね。
安価でも高級でも楽しめる、飲食に優れた都市でした。
ショッピングモール
Marinaを筆頭とした大きなショッピングモールは密集(それぞれがデカいので結構歩く)していますが、それぞれ特色があって巡ってみる価値はあります。道すがら、疲れ切った人間のオブジェがあったりして、道中も楽しめます。
Marinaは高級ブランド店やアパレルが多いため、日本でもよくある量産型高級店なのですが、お隣の Suntech City は雑貨やスーパーなどが充実しており、地元感があって楽しいです。そして何と行っても、Suntech Cityには整ったゲーセンがあります。料金はS$1.5、両替機が詰まっていたので事前に持っていくと吉でしょう。
Suntech Cityかどうかは定かではないですが、宇宙モチーフのバルーンアートも展示されていました。広大な敷地で殴ってきてますね。Marinaの高級感も良いですが、個人的にはこういうのが好きです。
交通
前述した通り都市計画がしっかりしているためか、道路がかなり太いです。特に空港から市街地へと続く道、動物園への道などは広い高速道路があり、渋滞もしにくいです。
結果何が起きるかというと、 タクシーの運転が荒く なり不安が生まれます。ウインカー無しで車線変更は当たり前で、スピードもかなりノッています。とは言え信号はちゃんと守られますし、料金もぼったくられることは無く早く到着するので、移動手段として非常に重宝します。なお、タクシーの運転手は中国系の人が多いのか、どちらかというと英語より中国語の方が通じる印象を受けました。
メトロも主要な観光地を繋いでおり、Suicaのようなカードを使って簡単に乗れます。
ちょうどDisney©ツムツムとコラボしており、ピカピカした可愛いカードがもらえました。帰国時に駅の窓口で残額を返金してもらえますので、チャージしすぎても安心です。
便利なメトロですが、一つ特徴的な点があります。
それは エスカレーターが異常に速い ことです。
歩行に問題ない人でも気を抜くと足を取られそうになるくらい速く、ゆっくり目の場合の1.5倍は速度があるかと思われます。
ちょっとでも不安ならエスカレーター使いや〜 という、不平等を作って効率を取る、合理的な精神を感じました。
言語
英語が公用語ですが、 Singlish という名前がある通り、シンガポール特有の英語になっています。……が、それ以上に移民が多いせいか、訛りが異常に強くアメリカやオーストラリアの英語とは質が異なります。
英語が上手いより中国語が上手い方が通じるという体感ですが、中国語をやったことがないのでエビデンスは皆無です。
お得情報
Marinaには会員カードがあり、その特典は強力です。無料なので早めに発行して、それを使って展望台やアートサイエンス・ミュージアムに行くと良いのですが、発行方法にポイントがあります。
運が良いと、カジノに入場した際に MBSカードを作る招待券 がもらえることがあります。この招待で作ると、なんと カジノで使えるS$40(確か) が手に入ります。そのため、まずカジノに行き、招待券を貰った貰わなかったに関わらずカードを発行し、そこから色々巡るのが良いでしょう。発行には結構な時間がかかるので、時間にゆとりを持って向かいましょう。
また、飛行機の項と関連しますが、シンガポール航空の半券があると様々な割引が受けられます。時期によって変動するので、詳しくは下記リンクで確認してください。
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ここからは飛行機とホテルで各自の旅行プランに依存するので、参考度合いの低い情報です。
飛行機
シンガポールへ行く便は、 シンガポール航空 を使うのが最もわかりやすいでしょう。羽田・成田・関空・福岡から直行便があり、 7時間程度 で到着です。料金も往復で 5万程度 から存在し、非常にアクセスが良いです。特に2019/04現在は燃油サーチャージも無いのでお得な時期です。
ANAとのコードシェアになるためか、ANAマイルで予約することも可能です。場合によってはビジネスクラスまでANAマイルで取れるので、シンガポール航空のサービスを体験してみたい方はオススメです。
関空との間はあのどデカ飛行機、 A380 の旧型が飛んでいます。今回はそれのプレミアムエコノミークラスに乗ってきました。
写真がどヘタクソなのとプライバシーに配慮した結果いまいち分かりませんが、座席は広々としています。フットリクライニング、フットレストがあり、USB給電が2箇所、収納も多く快適でした。また、ノイズキャンセリングヘッドホンに大画面モニターなので映画が捗ります。飛行機は関係ないですが、Ralph Breaks the Internet(放題はシュガー・ラッシュ: オンライン)が良かったです。
機内では味覚が変化しているとよく言われますが、そのせいか機内食は 異常に美味しかった です。うどんはさすがにうどんの味でしたが、野菜や肉の味付けはとても好みでした。
関空-チャンギ間では、チャンギ発の便のみ機内食の予約システム(Book the Cook)が使えます。プレミアムエコノミー以上のクラスで利用できるので、良さそうなメニューがあるか一瞥すると良いでしょう。
シンガポールの玄関口かつシンガポール航空の根城、 チャンギ国際空港 は世界一とも評される空港です。広大な敷地、綺麗な建物、充実した施設だけでなく、 利便性の高い作り をしています。どこぞの見た目だけ飾った空港とは違うのだよ……。
ターミナルは4つほどあり、それぞれの制限区域内外に施設があります。お土産探しに便利なスーパーは制限区域外なので要注意です。
国の差かは分かりませんでしたが、出国(制限区域に入る)に手荷物検査は不要で、各ゲートで行うシステムになっています。入国も謎の質問は無く、パスポートチェックと指紋採取程度でおしまいです(それでもかなり並んで待ちますが)。
様々な施設があり、全容を把握するには一日では足りないです。凄い空港なので、是非一度訪れてみてください。
ホテル
日本人御用達、The Ritz-Carlton Milleniaに滞在してきました。外観も綺麗で超高級ホテルに見えますが、立地が多少悪いためか、通常の部屋であればお値ごろです。同じグレードであればMarinaの方がかなり高いです。
部屋のお風呂には大きな窓があり、良い景色が見られます。が、「 向こうからも丸見えってことだから、入る時はカーテン閉めてね!ハハッ 」という小粋な説明をされたので、 設計者はドジっ子 なんだと思います。
ルームサービスは適度に行われ、使った分は補充されます。それを悪用することで水の養殖に成功しました。なお、別にそんなことしなくても、言えば貰えます。
オシャレなレストランがありますが、急にMJが出現したりと気が抜けません。
日本語の喋れるスタッフが常駐していたりと、楽ちんなホテルです。駅やMarinaを始めとした周辺のショッピングモールにも歩いていける距離にあるので、旅行を満喫するための滞在先として検討に値するでしょう。
まとめ
特色のある地域文化を短時間の移動で代わる代わる味わえたり、一方で大きなショッピングモールや超高層ビルといった現代都市を味わうこともできる国です。多様な楽しみ方ができ、治安も良いので、万人受けする旅行先と言えるでしょう。日本からのアクセスも良く、今後とも人気の旅行先となると考えられます。
5泊ほどあれば、主要な所は十分巡ることができますので、1週間ほどの休暇に特にオススメです。