十三機兵防衛圏 レビュー
話題になっていたのでやってみました。
ADV3.0という感じでした。
トータルで30時間程度に上手くまとめています。
総評: +1 (オススメ!)
概要
ADVパートとタワーディフェンスパートが独立して存在しています。
お互いに解放条件が依存しているので両方やることになります。
良かったところ
何より ADVパートのクオリティが高い ところです。
ストーリーもグラフィックもサウンドも良質で、さらにシステムがただのADVではなくアクション要素を含んでいます。
かなり複雑なストーリーも、ADVシステムの工夫やキャラクターのモーションでスムーズに読み進められます。
文字と静止画のADVからYU-NOのような凝ったADV2.0が生まれましたが、この作品は ADV3.0 と言えるだけの違いを持っているでしょう(適当)。
キャラクター13人を少しずつ切り替えて進めることで全体像が分かる、というのも上手い仕掛けです。
通常のADVでは高々5人程度の視点切り替えはありましたが、本作品は13人です。しかもルート途中での細切れな切り替えです。
たいそう複雑なことになりますが、そこはキャラ付けと構成の妙であまり戸惑いはありませんでした。
よく出来ていますね。
良くなかったところ
ストーリーは丁寧なせいか、驚き成分が少なめでした。また、情報開示のタイミングが「勿体ない!」と思った箇所があったり、後半がほぼ解説だけになってしまったりと、惜しいという印象が残りました。
グラフィックはとても良く出来ているのですが、2Dキャラと立ち絵で受ける印象が異なるため違和感がありました。
タワーディフェンスは各々が出来ることが被っているので、結構ワンパターンになってしまいました。
大きな不満は無いですが、各機体で切り札的なものがあると面白かったかも、と思いました。
まとめ
全体としてクオリティが高く、特にADVは特筆すべきものがあります。
ストーリー至上主義の方向けでは無いかもしれませんが、システムやキャラクターの表現はADVとしてやりたかったこと、を体現しているでしょう。
万人にオススメできる作品(CERO C)です。