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海外旅行で使う外貨をお得に両替する方法(換金レートの比較付き)

だいたい13分で読めます

海外に行くとなると、何かしらの手段で現地国のお金を入手しなければなりません。

発展している観光都市なら多くのお店でクレジットカードが使えますが、チップとして渡したり、万一カードが使えなかった場合の保険としてなど、いくらかの現金は空港に着いた際に持っておきたいところです。

両替には意外と様々な手段があり、 知っていると知らないとでは大きな損失が生まれたりする ので、ここにまとめておきます。

結論だけ言うと、「 ドルやユーロならマネパ 、少しマイナーな通貨なら インターバンク 。少額なら気にせず クレカ 支払い 」となりました。

外貨に両替する方法

まず、両替する方法を列挙してゆきます。
以下のように大きく分けられます。

(空港の)両替所

多くの方が真っ先に思い浮かべるのはこれではないでしょうか(トラベレックスなど)。
空港にあるので、現地についてからでも何とかなり、必要な分だけ両替できるため最も利便性が高いと言えます。
必然的に、換金レートが悪くなります。

  • ○ 利便性が高い
  • ○ 即時性がある
  • ✘ 換金レートが悪い

(街中、銀行の)両替所

次に馴染みがあるのはこれかと思います。
空港にある両替所がそのまま街中にある(観光地に多い)場合や、主要銀行(UFJや三井住友)が業務の一環として行っていたりします。

空港の両替所に比べるとお得なことが多いですが、まだまだ換金レートは良いとは言えません。

  • ○ 利便性がそこそこ高い
  • ○ 即時性がある
  • ✘ 換金レートがそこそこ悪い

両替専門の会社、宅配

あまり聞いたことが無いかもしれませんが、両替を事業として行っている会社がいくつか存在します。事前に必要な金額を記入し、宅配をしてもらうサービスが多いです。
(なお、銀行も宅配をやっていますが、レートは店舗と変わらないことが多いです)

多少時間がかかりますが、比較的お得な換金レートになります。

  • ○ 換金レートが比較的良い( 会社によっては相当良い
  • ○ (宅配では)両替所に現金を持っていく必要がない
  • ✘ 時間がかかる場合が多い
  • ✘ ちょっと怪しい
  • ✘ 宅配は手数料がかかる

私が使ったことのあるのは、インターバンクという力強い名前の会社です。
秋葉原に店舗があるので、直に受け取ることが出来ました。

マネーパートナーズを使う

FXの会社であるマネーパートナーズ(以下マネパ)のサービスを利用し、限りなく最善に近いレートで両替をします。
両替したものは、申請をすることで実際に空港(成田・羽田・関空・中部)で受け取ることが出来ます。

https://www.moneypartners.co.jp/

なお、2017年現在、現実的な価格で外貨受け取りを行っているFXサービスはマネーパートナーズだけだと思われます。
詳細は空港外貨受取サービスをご覧ください。

https://www.moneypartners.co.jp/exchange/step1.html

  • ほぼ最善 の換金レート
  • ○ 両替所に現金を持っていく必要がない
  • 空港で受け取れる ので、準備が楽ちん
  • ✘ マネパの口座が必要
  • ✘ 1〜2週間前には申請が必要
  • ✘ 対応通貨が少ない
  • ✘ 手数料が500円かかる(少額なら使うと損するかも)

クレジットカードで支払う

これも意識しないだけで、立派な両替です。

とっても便利な魔法のクレジットカード。
今更利点を述べるまでも無いですね。

レートも銀行や両替所に比べ、かなり良いです。
後述しますが、普通はなるべくクレカで支払うのが最善と言えるでしょう。

  • 必要な時に必要なだけ 払える
  • ○ 悪くない換金レート
  • ○ ポイントが付く
  • ✘ 使えない場面が幾つかある
  • ✘ 請求処理時のレートで計算される
  • ✘ 結局いくらになるかは不透明なことが多い

海外キャッシングで引き出し

クレジットカードの機能として、キャッシングがあります。要は借金です。

こう見ると怖いですが、 海外キャッシング はATMから現地のお金が引き出せ、かつお得なことが多いので考慮すべき方法です。
換金レートだけ見るとほぼベストですが、それ以外の部分でコストがかかります。

  • 借りたお金の利息
  • ATM使用手数料

借金なので年15%以上の大きな利息が付きますが、繰り上げ返済を利用するとお得になる場合が多いです。
また、ATM手数料が500円程度するので、こまめに引き出すとどんどんとお得さが失われます。
この手数料は、現地の機械に対してかかるものと、カード会社にかかるものそれぞれがあるため要注意です。

https://www.smbc-card.com/mem/loancash/kaigai_cash.jsp

  • 現地で 必要な分の現金が手に入る
  • ○ 利息を考慮してもお得なことが多い
  • ✘ 事前にそのカードで審査を通る必要がある
  • ✘ 返済を忘れると高くつく
  • ✘ 500円程度のATM手数料が毎引き出し時にかかる

一番お得なのは?

ようやく本題です。

なお、この記事を書いている時点でのレートをYahoo!ファイナンスで確認したところ、以下のレートでした。

  • ドル円(USDJPY): 112.50
  • カナダドル円(CADJPY): 90.19

このレートに数銭(0.01)を足し引きすると、実際にFX業者でトレードできるレートになります。

比較結果

早速結果を出してしまいます。
わかりやすさのため、3万円を両替した際にどれだけの外貨が得られるかを添えています。

ドルは極めてメジャーな通貨なので、どこも比較的近いレートになっています。
が、カナダドルは取扱いが減るせいか、異常なレートを付けていることがあるので注目です。

円からドル

受取 USDJPY 手数料 3万円→USD
トラベレックス 店頭 115.27〜 0 〜260.25
三井住友 店頭 115.50 0 259.74
三井住友 宅配 115.74 600 254.02
三菱東京UFJ 店頭 115.53 0 259.67
クレカ 114.59 0 261.80
インターバンク 店頭 112.98 0 265.53
インターバンク 宅配 112.98 500 261.11
マネパ 空港 112.70 500 261.76
キャッシング 114.44 500 257.78

インターバンクの店頭受け取りが一番お得という結果になりました。

3万円という少額を両替するケースなので、500円の手数料が結果に大きく響いています。
宅配または空港受け取りをしたい場合は、インターバンクかマネパを使うと良さそうです。

円からカナダドル

Here is the provided HTML table converted to Markdown format:

受取 CADJPY 固定費 3万円→CAD
トラベレックス 店頭 99.19〜 0 〜302.45
三井住友 店頭 〜101.28 0 296.21〜
三井住友 宅配 101.28 600 290.28
三菱東京UFJ 店頭 99.29 0 302.15
クレカ 92.31 0 325.00
インターバンク 店頭 90.98 0 329.74
インターバンク 宅配 90.98 500 324.25
マネパ 空港 - 500 -
キャッシング 92.19 500 320.00

こちらもインターバンク(店頭)がお得ですね。

CADJPYはUSDJPYに比べ店舗間のレートの差が激しく、かつマネパが対応していません。

各両替手段の詳細

以下は詳細ですので、興味がなければまとめへどうぞ。

両替所

最も有名なトラベレックスで確認しました。
ただし、これはオンラインレートであり、店頭ではさらに上がると予測されます。

  • USDJPY: 115.27〜
  • CADJPY: 99.19〜

銀行

三井住友銀行の店頭です。
このページによると、ドル円は+3円するそうです。
カナダドルは不明でしたが、後述する宅配より少し安いと考えられます。

  • USDJPY: 115.50〜
  • CADJPY: 〜101.28

三井住友銀行は宅配もあります。
宅配もやっていますが、当然店頭よりコストがかかります。
さらに、金額合計が8万円未満の場合 配送料が別途必要 となり、さらに600円(3万〜8万)か1,200円(〜3万)かかります。

  • USDJPY: 115.74
  • CADJPY: 101.28

念のため、もう一つ大手銀行を。
三菱東京UFJ銀行

  • USDJPY: 115.53
  • CADJPY: 99.29

クレジットカード

数種類ブランドがありますが、ここではVisaで考えます。

レートが実際にいくらになるかですが、Visaがツールを用意してくれています。

https://usa.visa.com/support/consumer/travel-support/exchange-rate-calculator.html/

"bank fee"に1.63%を入れると、カード会社が利用するレートになります。

  • USDJPY: 114.59
  • CADJPY: 92.31

両替所や銀行と比べると随分お得ですね。
利便性も高いし、さらにポイントも付く。
さすがは魔法のカードです。

インターバンク

https://www.interbank.co.jp/

  • USDJPY: 112.98
  • CADJPY: 90.98

極めてお得な、名前に恥じぬ インターバンク感のあるレート ですね。
宅配では500円以下の手数料がかかりますが、店頭まで行けばタダです。

大黒屋など、幾つか同じサービスを提供している店舗がありますが、ここはそれらの中でも圧倒的にお得です。

マネパで空港受取

https://www.moneypartners.co.jp/support/faq/deli-con/057.html

両替では+20pips、つまり20銭がレートに加わる仕組みです。

  • USDJPY: 112.70
  • CADJPY: - (対応していません)

こちらも極めてお得、かつ空港で受け取れるというメリットがあります。

空港受取に500円ほどかかりますので、少額の際は注意です。

海外キャッシング

クレジットカードと同様、Visaで考えます。
先程のツール(Visa Exchange Rates)を使うとレートがわかります。

今度は手数料を除くため、"bank fee"を0%にして表示します。

  • USDJPY: 112.748725
  • CADJPY: 90.829400

ほぼマネパと変わらないですね。

さて、ここに返済まで18%の利息がつきます。
簡単に、返済に1か月かかったと考えます(実際には、処理の都合上それ以上かかることも多いです)。
すると、1.5%の利息がつくので、レートに反映させるとこうなります。

  • USDJPY: 114.439955875
  • CADJPY: 92.191841

おおよそクレカくらいになりましたね。
40日かかった場合はより不利になります。
なお、日本のATMで繰り上げ返済が出来るため、早く返せば返すほどお得になります。

便利なシミュレーターがあるので、実際に計算してみたい場合はご利用ください。

https://vmobile.topica.ne.jp/cgi-bin/sim/sim_cm.cgi

ただし、これに加えてATM手数料の500円がかかるので注意です。

まとめ

旅行で使う、3万円程度を持っていくと考えると、「クレカより圧倒的にお得!」と言えるものはありません。
そのため、以下のような使い分けが良いのではないかと思います。

  • 必ず使う分の現金を インターバンクの店頭受け取り 、または マネパの空港受け取り で両替
  • 現地ではなるべく クレカで支払い

クレカはポイントも付くのでさらにお得です。
金額的に一番お得なわけではありませんが、色々考える時間を使わないため 実質最もお得 なのではないのでしょうか。

注意事項

今回は3万円で比較したためこのような結果になりましたが、10万円以上を両替すると結果が多少変わります。
手間をかけるだけの金額差が出たりしますので、ユースケースを確認してから両替しましょう。

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